2次試験カウントダウン日記 #残37日
ネメヒンがルーア・オルタのもとを訪ねたのには訳があった。
睡眠にまとわりつく「恐怖」のイメージを薄めるためには、睡眠が楽しみになるような工夫が不可欠だ。そのためにネメヒンは考えた。
睡眠作用魔法にTS作用を付与しようと。
睡眠のための魔法ではなく、TSのための魔法であるとして人々に広めようとしたのである。睡眠はあくまでも手段であるとして。
こうすることで、睡眠に対する負のイメージを想起させてしまうことを回避できるどころか、明日になったらTSしているかもしれないというワクワク感が睡眠を楽しいものに変えてくれる、そうネメヒンは考えたのだ。
そこでネメヒンは、自身の睡眠作用魔法に手を加えてくれるようTS作用魔法の習得者であるルーア・オルタへと協力を仰いだ。
「駄目じゃ。私の魔法はそもそも万人の魔法回路に適合できるように作られておらん」
「そんな……」
「だが、別の方法で民を説得させることもできるじゃろう。どれ、ここは私が1つ提案してやろう」
その方法とは……?
最近の成果
・女声が出せるようになった(かもしれない)
また明日!